青森県におけるがん検診の見逃し率に関するNHKの報道について
6月29日に放送された「青森県のがん検診見逃し率40%」というNHK報道については、がん検診の見逃しについての定義が不明確で、見逃しとするべきではない症例も含まれている可能性があります。
しかも人口規模が小さい地域を対象とした単年度のデータによる少数例の不安定な数値を使用しながら、青森県全体のデータであるかのような誤解を招く報道でありました。
本学会としては国民の間にがん検診に対する不信感が広まることを深く憂慮しています。
科学研究の報道にあたってはデータの解釈の妥当性を十分に吟味し、慎重な姿勢を強く求めます。
本報道に関しては、「国立がん研究センターのNHK報道に対する見解」が適切かつ具体的に反論していますので、それを参照していただけますようお願い申し上げます。
国立研究開発法人国立がん研究センター7月13日プレスリリース
青森県のがん検診での見落としに関する報道について
http://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/20170713.html
一般社団法人日本消化器がん検診学会
理事長 渋谷 大助