被災地で実施される調査・研究について
文部科学省研究振興局ライフサイエンス課
厚生労働省大臣官房厚生科学課
今般の東日本大震災による被災地域において,被災者に対する様々な健康調査・研究が実施されているが,これらの健康調査・研究の中には,倫理的配慮を欠き,被災者にとって大きな負担となっているものがある,自治体との調整が十分図られていないもの等が見受けられ,関係学会等からも問題提起がなされているところである。
ついては,被災地における被災者を対象とした健康調査・研究を実施する場合には,下記について遵守されるよう留意されたい。
記
- 「疫学研究に関する倫理指針(以下,疫学指針)」が適用される疫学研究を実施する場合等においては,疫学指針等にのっとり,当該研究計画について,倫理審査委員会の審査を受け,研究機関の長による許可を得るなど,適切な対応を行うこと。
- 被災者を対象とする調査・研究は,当該被災地の自治体と十分調整した上で実施すること。また,調査・研究の結果,必要と考えられる被災者には,適切な保健医療福祉サービスが提供される体制を整備する等配慮すること。
- 対象となる被災者に過度な負担とならないよう,対象地域において行われている調査・研究の状況を十分に把握した上で,重複を避け,必要以上に詳細な調査・研究が行われることのないように配慮すること。
【照会先】
文部科学省研究振興局ライフサイエンス課
担当:佐藤,前田,岩田
電話:03-5253-4111(4394,4108)
厚生労働省大臣官房厚生科学課
担当:眞鍋,古元,丹藤,田中
電話:03-5253-1111(3807,3813)
(参考)
- ・文部科学省(ライフサイエンスの広場)
- ・厚生労働省(医学研究に関する指針一覧)
- ・社団法人日本精神神経学会(東日本大震災被災地における調査・研究に関する緊急声明文)