第62回日本消化器がん検診学会総会終了に伴うご挨拶
2023年7月6日
炎暑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本年6月30日から7月2日の3日間にわたり、第62回日本消化器がん検診学会総会を仙台国際センター・展示棟において開催させていただきました。
今回のテーマは「集団のパラダイムシフト-効率的で効果的な消化器がん対策を目指して-」とさせていただきました。消化器がん検診もいろいろな意味で曲がり角に来ております。がん検診がその成果を挙げるには、効率的で効果的な対象集団の設定、組織型を目指すための精度管理基盤の整備、受診者が科学的根拠に基づき適切ながん検診を選択できるようにするためのSDMの仕組みやヘルスリテラシーの向上を図って行く必要があると考え、プログラムを組ませていただきました。今回の総会が、こうした議論の端緒として少しでもお役に立つようであれば幸甚です。
今般のコロナ禍のため、4年ぶりの現地開催とライブ・オンデマンド配信からなるハイブリッド形式での総会開催でしたが、これまでにない数多くの会員の皆様に参加登録をいただきました。現地参加いただいた皆様には、会場での活発な御議論をいただきましたことや、フロアでの情報交換などの様子を見るにつけ、対面での学会開催の重要性を改めて実感しました。
本総会プログラムを大過なく終了できましたのは、ひとえに学会役員、プログラム委員の先生方、代議員・会員の皆様、協賛いただいた企業の皆様、後援いただいた団体の皆様、学会事務局の皆様、運営事務局スタッフの皆様のご協力とご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
末筆ながら、本学会会員の皆様のご多幸と本学会のますますの発展を祈念して、第62回日本消化器がん検診学会総会終了のご挨拶とさせていただきます。
第62回日本消化器がん検診学会総会会長
公益財団法人宮城県対がん協会がん検診センター
所長 加藤 勝章