一般社団法人 日本消化器がん検診学会

お知らせ

【訃報】本学会名誉会員 久道 茂先生(第3代理事長)のご逝去について

この度、本学会名誉会員の久道茂先生におかれましては令和2年10月24日に逝去(享年81歳)されました。ここに、生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに哀悼の意を表します。

 日本消化器がん検診学会名誉会員 久道 茂先生におかれましては、令和2年10月24日(土)に81歳で永眠されました。謹んで哀悼の意を表します。

 故 久道 茂先生は昭和38年3月に東北大学医学部医学科を卒業し、昭和43年3月に大学院を卒業後、財団法人宮城県対がん協会がん検診センターの医員として胃がん検診に携わることになりました。

 久道先生は本学会設立間もない昭和42年1月に入会され、昭和49年に評議員(代議員)に就任した後、昭和60年に理事に就任し、平成11年から平成15年まで理事長として4年にわたって在任いただき、その後名誉会員に就任されました。その卓越した指導力により、本学会の円滑な運営をされるとともに学術的側面においてもその基盤構築のため率先垂範してこられました。
 久道先生は、本学会入会直後から、それまで臨床家の熱意によって支えられていた日本のがん検診を、科学として研究し評価することの重要性を訴えていました。その集大成として、平成8年度厚生省(現厚生労働省)がん検診の有効性に関する調査研究事業「がん検診の有効性評価に関する研究班報告」(平成10年)と平成13年度がん検診の適正化に関する調査研究事業「新たながん検診手法の有効性の評価」報告書(平成13年)によって、主要ながん検診について、EBM(科学的根拠に基づく医療)の手法に基づき、その有効性の有無や推奨グレードを明らかにし、日本におけるがん検診の方向性に明確な指針を示されました。まさに、日本における科学としてのがん検診研究の先駆者としてその基礎を作ったと言っても過言ではありません。

 久道先生、長い間、本当にお疲れ様でございました。ここに深く哀悼の意を表し、あわせて生前のご業績に心より敬意を表します。

令和2年11月2日
一般社団法人日本消化器がん検診学会
理事長 渋谷 大助

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